台湾有事ニュース(2026年2月28日)

 
2026年2月28日の台湾最新ニュースは、228事件79周年の追悼式典にて頼清徳総統が「平和は祈るものではなく実力で勝ち取るもの」と断じ、自衛の意志を再確認したことを詳報。
昨日27日に立法院で可決された総額1.25兆元の国防特別予算により、ドローン20万機やAI防空網「台湾の盾」の構築が実効段階に入りました。
経済面では2026年のGDP成長率が7.71%へ大幅上方修正、TSMCの2nm試運転成功など「富強の抑止力」が鮮明に。中国軍機10機の監視継続や、新北市によるAR避難誘導システムの本格稼働など、軍事・経済・社会の全方位で強靭化を急ぐ台湾の現在地を分析します。

 

 

記事1:228事件追悼式典。頼総統「平和は祈るものではなく実力で掴むもの」

タイトル: 歴史の覚醒:228事件79周年。頼総統が平和追悼式典で「国防予算1.25兆元」の意義を強調。「悲劇を繰り返さない唯一の盾は実力にある」

1.「内なる傷跡」を「外への抑止」へ昇華

2月28日、台湾各地で「228事件」の追悼式典が執り行われました。

頼清徳総統は式典での演説において、79年前の悲劇の犠牲者に改めて謝罪と追悼の意を捧げるとともに、昨日27日に立法院で可決されたばかりの「1兆2500億台湾ドル(約6兆円)の国防特別予算」に言及。

「歴史を忘れる民族に未来はない。平和は他者に乞うものではなく、自らの実力で勝ち取り、維持するものだ」と断じ、国家主権を死守する決意を新たにしました。

2.【考察】「移行期の正義」と「現代の防衛」の戦略的融合

考察すべきは、頼総統が228事件という「過去の独裁に対する抵抗」の文脈を、現代の「中国という全体主義に対する抑止」に巧みに接続させている点です。

予算成立直後のこの演説は、軍事的な装備(ハード)の拡充に加え、国民の「抗戦の意志(ソフト)」を固める高度な政治的メッセージです。

過去の分断を「民主主義を守る」という共通の目的で団結に変えることで、中国が狙う「内部切り崩し工作」を精神的な根底から封じ込めています。

まとめ: 228記念日の演説は、台湾が「被害者の記憶」を「主権の守護者としての誇り」に変えた瞬間です。国防予算という具体的な盾を得た今、台湾社会の強靭性(レジリエンス)は過去最高レベルに達しています。

出典: 中央通訊社(CNA)、フォーカス台湾 参考ソース: https://japan.focustaiwan.tw/politics/202602280001


 

記事2:国防特別予算1.25兆元が可決。「台湾の盾(T-Dome)」が実効段階へ

 タイトル: 抑止力の完成:1.25兆元の国防特別予算、昨日立法院で可決。20万機のドローンとAI防空網が中国の「電撃戦」を無効化へ

1.「拒否的抑止」を実現する巨額予算の成立

2月27日、台湾の立法院(国会)は、総額1兆2500億台湾ドル(約6兆円)に及ぶ「国防強靭化特別予算案」を賛成多数で可決しました。

野党・国民党が最終的に審議に応じたことで、今後8年間にわたる非対称戦力の構築が確定。

焦点となる「無人機20万機」の量産、およびAI統合防空網「台湾の盾(T-Dome)」の構築が、物理的な予算の裏付けを得て一気に加速します。

2.【考察】「内政の結束」という、中国が最も恐れた誤算

考察すべきは、この予算成立が中国の「迅速な占領」というドクトリンを根底から揺るがす点です。

武器調達の透明化を条件に野党を巻き込んだ頼政権の戦術は、中国が期待していた「立法院の機能不全による抑止力の空白」を埋めることに成功しました。

これにより、台湾はトランプ政権からのより高度な武器導入に向けた「自衛の意志」を世界に証明し、日米台の「統合抑止」を完成させる最後のパズルを埋めたと言えます。

まとめ: 国防予算の成立は、2026年の台湾が「自らの手で生存を勝ち取る」準備を整えたことを意味します。装備の近代化と政治の結束が噛み合うことで、海峡の安定は物理的に担保されました。

出典: ニュース - 風傳媒日本語版(Storm Media)、中央通訊社(CNA) 参考ソース: https://japan.storm.mg/articles/1105334


 

記事3:台湾、2026年GDP成長率を「7.71%」へ大幅上方修正。世界が驚愕

 タイトル: 繁栄の不沈艦:台湾、2026年GDP成長率を7.71%へ上方修正。AIバブルを「富強の抑止力」に変える驚異の経済レジリエンス

1.AI需要が経済の「基礎体温」を別次元へ

台湾行政院主計総処は2月下旬、2026年の実質域内総生産(GDP)成長率予測を、従来の3.54%から「7.71%」へと劇的に引き上げました。

主導するのは、世界中から殺到するAIサーバーおよび先端半導体(TSMC等)の爆発的な輸出です。

2025年の8.63%成長に続き、台湾が「世界のAIインフラの心臓」として、地政学的リスクを利益に変える強靭な構造を維持していることが証明されました。

2.【考察】「稼ぐ力」が軍事的な盾を補完する

経済部は「経済の対中依存を脱し、日米との連携を深めることが国家安全保障の礎である」と強調。

潤沢な税収は、今回成立した国防予算を支える確かな財源となります。

経済的な繁栄は国民に「自由こそが繁栄の源泉」という確信を与え、中国による「経済的懐柔」を完全に無効化しています。

2026年、台湾は富と技術の力で生存を確かなものにしています。

まとめ: 7.71%という成長予測は、台湾が地政学的リスクの中でも「未来を創る場所」であることを世界に示しています。経済の圧倒的な強さは、国際社会を台湾防衛に深くコミットさせる「最強の磁石」となっています。

出典: 経済日報、ニューズウィーク日本版 参考ソース: https://www.newsweekjapan.jp/headlines/world/2026/02/587556.php


 

記事4:国防部、中国軍機10機の「中間線越え」を監視。228記念日の威圧

 タイトル: 境界のせめぎ合い:過去24時間で中国軍機10機を確認。予算成立と228記念日を狙った北京の「軍事的嫌がらせ」を即応監視

1.外交・内政の成果への「焦燥」が形に

台湾国防部は2月28日、同日午前6時までの24時間に、台湾周辺で中国の軍用機延べ10機を確認し、うち一部が海峡中間線を越えて北部および南西部の空域に侵入したと発表しました。

これは明らかに予算成立と228記念日という、台湾の「団結」を象徴する出来事に対する北京の軍事的な反発であり、威圧を常態化させることで台湾国民の心理的疲弊を狙ったものと分析されています。

2.「情報の盾」で認知戦を粉砕

国防部は、哨戒機、艦艇、地上配備のミサイルシステムを動員し、最高レベルの警戒態勢を維持。

国防部は「敵の動静を完全に掌握している」と強調し、活動データを即座に公開することで、情報の不確実性を突く認知戦を粉砕しています。

予算という「剣」を得た今、軍は「一歩も退かない」姿勢を貫き、主権の境界線を死守しています。

まとめ: 国防部による監視報告は、台湾海峡の安定が24時間の弛まぬ努力によって支えられている現実を突きつけています。予算の成立により「装備の近代化」が約束された今、現場の将兵の士気はかつてないほど高まっています。

出典: 中央通訊社(CNA)、青年日報


 

記事5:TSMC、2nmプロセスの「試運転」が想定以上の歩留まりを記録

タイトル: ハイテクの不沈城:TSMC、次世代「2nm」の試運転成功。AI覇権を盤石にし、中国の追随を完全に断ち切る

1.「世界の知能」を支配する驚異の技術力

世界最大の半導体ファウンドリTSMCは2月下旬、2026年後半に量産を予定している次世代「2ナノメートル(nm)」プロセスの試験稼働において、極めて高い歩留まり(良品率)を達成したことを確認しました。

これにより、エヌビディアやアップルなどの巨大顧客向け供給が前倒しされる可能性が浮上。

台湾が「世界のAIの脳」として不可欠な存在であることを改めて証明しました。

2.「シリコンシールド」のAI化

2nmラインは、製造プロセスそのものがAIによって自律管理される「スマートファクトリー」の集大成です。

経済部は「この技術的優位性は、中国に対する非軍事的な最強の抑止力となる」と強調。

日米の資本が台湾の最先端ラインに殺到する中、台湾は「技術の独走」によって自国の安全を勝ち取る戦略を盤石にしています。

まとめ: TSMCの2nm試運転成功は、台湾の経済的な強靭性が新たな次元に達したことを示しています。軍事的重圧の中でも未来の技術を創り続ける姿勢は、国際社会の信頼を繋ぎ止め、中国の現状変更の野心を無力化し続けています。

出典: 経済日報、自由時報


 

記事6:新北市、旧正月明けの「全社会防衛」訓練でAR誘導を実証

タイトル: 社会のレジリエンス:新北市、避難アプリに「AR(拡張現実)」誘導機能を搭載。パニックを未然に防ぐ「デジタルの命綱」が本格稼働

1.スマホをかざすだけで避難先を特定

台湾で最も人口の多い新北市は2月28日までに、市民向けの防災・安全アプリにAR(拡張現実)誘導機能を正式実装しました。

地下駐車場や地下鉄駅など、現在地から迷うことなく最短ルートで到達できるよう支援します。これは、有事の際のパニックを抑制する「情報の盾」です。

2.「市民の準備」が国家を守る

内政部は「物理的なミサイル以上に、情報の不確実性によるパニックこそが恐ろしい」と強調。

新北市の試みは、情報の透明性とテクノロジーを駆使して市民の安心を確保する画期的なモデルです。

官民が一体となり、日常の備えを「国防」のレベルまで引き上げる台湾の姿勢は、外部からの揺さぶりに屈しない強固な社会基盤を構築しています。

まとめ: 新北市のAR誘導システム稼働は、台湾が「目に見えない戦い」に対しても抜かりなく準備していることを示しました。テクノロジーを活用した社会の強靭化は、国家全体の抑止力を草の根から支えています。

出典: 聯合報、中央通訊社(CNA)

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