台湾有事ニュース(2026年2月23日)

 

 
2026年2月23日の台湾最新ニュースは、米商務省データにより台湾の対米輸出額が中国を上回る歴史的な逆転が起きたことを詳報。
AIサーバーや半導体を軸に「脱中国・親台」供給網が完成しました。
国防面では、旧正月明け初出勤日の頼清徳総統が、明日開会の立法院に対し1.25兆元の国防特別予算を即時可決するよう強く要請。「待っている時間はない」と、抑止力構築への不退退の決意を示しました。
トランプ氏の一律10%追加関税への冷静な対応や、WBC台湾代表の調整状況、台北101の「金運水」熱狂など、軍事・経済・社会の全方位で強靭化を加速する台湾の現在地を分析します
 

 

記事1:頼総統、休暇明け初日に「経済と国防の二兎」を強調。立法院へ予算成立を迫る

タイトル: 龍の年の始動:頼総統、旧正月明け初日に「経済発展と国防強化」を最優先課題に。1.25兆元特別予算の「今週中成立」へ不退転の決意

1.「国家の鍵となる一年」への号令

9日間の旧正月休暇が明けた2月23日、頼清徳総統は総統府で新春の訓示を行い、2026年を「台湾の未来を左右する鍵の一年」と定義しました。

頼総統は、休暇中に龍山寺などの寺院を巡り国民の安寧を祈る一方、明日24日に開会する立法院(国会)新会期を前に、1.25兆台湾ドル(約6兆円)規模の「国防強靭化特別予算」の早期可決を改めて強く要求。「中国の拡張野心に、待っている時間はない」と述べ、与野党の団結を促しました。

2.【考察】「春節明けの政治的空白」を突く心理戦への対抗

考察すべきは、頼総統がこの時期に極めて強いトーンで発信を続けている背景です。

中国は伝統的に春節明けの「緩み」や、立法院の新会期開始直後の混乱を突いた認知戦を仕掛けてきます。

頼総統が経済指標の好転(成長率予測8.0%)を盾に、国防予算の正当性を訴えるのは、有事における「社会の抗戦意志(レジリエンス)」が経済の繁栄と表裏一体であることを国民に再認識させる高度な戦略的メッセージと言えます

まとめ: 頼総統の訓示は、台湾が「平和への不退転」の姿勢を国内外に誇示するものです。経済の独走を国防の原動力に変える「富強のサイクル」の確立こそが、中国の野心を挫く最強の盾となります。

出典: 中央通訊社(CNA)、Taiwan Today 参考ソース: https://japan.focustaiwan.tw/politics/202602170001

 

記事2:トランプ政権の「一律10%追加関税」表明に行政院が緊急声明。影響は限定的か

 タイトル: 貿易の荒波:トランプ大統領、全世界への10%追加関税を発表。台湾行政院「初歩的判断では影響は限定的」と冷静な対応

1.「関税政策の新局面」への即応

 米国のトランプ大統領が全世界を対象に一律10%の追加関税を課すと発表したことを受け、台湾行政院(内閣)の李慧芝報道官は2月23日、米国側と緊密な意思疎通を維持していることを明らかにしました。

行政院の初歩的な分析によれば、台湾の対米輸出は先端半導体やAIサーバーなどの「不可欠な高付加価値製品」が主流であり、コスト転嫁が容易なため、貿易総量への直接的な打撃は限定的であるとの見方を示しました。

2.【考察】「関税」を日米台同盟の深化に変える知恵

考察すべきは、この「トランプ関税」が台湾にとってむしろ「中国との差別化」を加速させる好機になる点です。

米国による中国へのデカップリング(切り離し)が一段と進む中、台湾が「信頼できるパートナー」としての地位を確立すれば、10%の関税は安全保障コスト(保険料)として容認される可能性が高い。

頼政権は、関税負担を相殺する国内産業支援と、米台間のさらなる関税優遇措置の交渉を並行させることで、経済的な「不沈の供給網」を構築しようとしています。

まとめ: トランプ関税という外圧に対し、台湾は「技術の不可欠性」を武器に冷静に対処しています。この揺るぎない経済的自信こそが、中国による経済的な揺さぶりを無効化する強力な抑止力(シリコンシールド)となっています。

出典: フォーカス台湾(中央通訊社)、経済日報 参考ソース: https://japan.focustaiwan.tw/economy/202602210001

 

記事3:WBC台湾代表、台北ドームで韓国チームと練習試合。エース古林が好投

 タイトル: 結束の咆哮:WBC台湾代表、台北ドームで韓国チームと非公開試合。日本ハム移籍の古林睿煬が先発、国民の士気高揚へ 

1.「チーム台湾」が示す国家のプライド

 3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に向けて、台湾代表チームは2月23日までに、台北ドームで韓国プロ野球・キウムヒーローズとの練習試合を行いました。

先発した日本ハム所属の古林睿煬(グリン・リュウヤン)投手ら6人が登板し、順調な調整振りを披露。軍事的な緊張が続く中、国民的スポーツである野球での「日米台・韓」との交流は、台湾社会に明るい希望と強い一体感をもたらしています。

2.スポーツを通じた「ソフトパワー」の展開

WBCは、台湾が「台湾」という呼称で世界と対等に戦える数少ない国際舞台です。

政府は代表チームへの全面的支援を通じて、国内外に台湾の存在感を誇示する「野球外交」を展開。スタジアムで翻る旗と数万人の歓声は、中国の「分断工作」に対する最強の精神的回答であり、民主主義社会の活力を証明する風景となります。

まとめ: WBC代表の活躍は、台湾国民の「折れない心(レジリエンス)」を支える重要な一翼を担っています。白球に込められた国家の誇りが、外部の圧力に負けない強靭な社会を構築する原動力となっています。

出典: 自由時報、フォーカス台湾 参考ソース: https://japan.focustaiwan.tw/entertainment_sport/202602210003

 

記事4:国防部、過去24時間で中国軍機10機・艦船6隻の接近を確認

 タイトル: 境界のせめぎ合い:休暇明けも続く中国の威圧。軍用機10機が海峡中間線を突破、国防部が最高レベルの監視を継続

1.春節明けの「通常運転」という威嚇

台湾国防部は2月23日、同日午前6時までの24時間に、台湾周辺で中国の軍用機延べ10機、軍艦6隻を確認したと発表しました。

うち2機が海峡中間線を越えて北部および南西部の空域に侵入。

これは、台湾の日常生活が再開するタイミングに合わせた軍事的なデモンストレーションであり、威圧を「日常の風景」にしようとする中国のグレーゾーン戦術が継続されていることを示しています。

2.「情報の透明化」でパニックを未然に防ぐ

国防部は、哨戒機、艦艇、地上配備のミサイルシステムを動員し、厳密に監視・追跡を行いました。

国防部は「敵の動静を完全に掌握している」と強調し、活動データを即座に公開することで、情報の不確実性を突く認知戦を粉砕しています。

休暇明けの市民に対し、「軍が主権を死守している」という事実を可視化して伝えることが、社会のレジリエンスを維持する鍵となっています。

まとめ: 国防部による監視報告は、台湾海峡の安定が24時間の弛まぬ努力によって支えられていることを物語っています。物理的な防衛力と情報の透明性こそが、侵攻者の計算を狂わせる最強の防壁です。

出典: 中央通訊社(CNA)、青年日報

 

記事2:台北101の風水噴水に「金運水」を求める大行列が出現

 タイトル: 平和な喧騒:台北101の「風水噴水」に水くみ大行列。旧正月明け、金運を願う市民の活気が象徴する台湾の安定

1.「発財水」を求める市民の熱狂

2月23日、旧正月明けの台北市では、超高層ビル「台北101」の屋外にある風水噴水に、ペットボトルを持った市民が「金運水(発財水)」を求めて行列を作る珍光景が見られました。

旧正月5日の「送窮日(貧乏を追い払う日)」の名残もあり、活況を呈する経済への期待感が市民の行動に現れています。

2.「日常」という最強の抑止力

軍事的な緊張が報じられる中、市民が笑顔で風水や金運を語り、日常を楽しむ光景は、中国が狙う「台湾は危機的だ」というデマーケティングを無効化する強力なソフトパワーとなります。

専門家は「風水上の効果はともかく、この社会の余裕と活力こそが、外部の揺さぶりに屈しない台湾の強靭性を証明している」と分析。

2026年、台北は日常の輝きで、主権の尊厳を笑顔で証明しています。

まとめ: 台北101の賑わいは、有事下での「心の防衛」の成功例です。外部からの揺さぶりに惑わされず、豊かな暮らしを慈しむ市民の姿は、国際社会の共感を呼び、台湾が守るべき価値を再認識させています。

出典: 台湾コーディネーター情報発信局(現地メディア引用) 参考ソース: http://toptaiwan.blog24.fc2.com/blog-entry-6726.html

 

記事6:台湾の対米輸出が中国を逆転。米国の「脱中国・親台湾」が鮮明に

 タイトル: 経済のパラダイムシフト:台湾の対米輸出が中国を上回る。米国の「脱中国依存」が加速、台湾が供給網の主役に

1.数十年に一度の歴史的逆転

2月23日に報じられた米国商務省の最新データによれば、台湾から米国への輸出額が、数十年ぶりに中国からの輸入額を上回りました。

これはトランプ政権が進めるデカップリング政策と、台湾の先端半導体(TSMC等)およびAIサーバーの圧倒的な競争力が結実した結果です。

米国のハイテク供給網において、台湾がもはや代替不可能な「心臓部」となった実態が統計的に証明されました。

2.「富強」による対中抑止力の完成

経済部は「経済の対中依存を脱し、日米との連携を深めることが国家安全保障の礎である」と強調。

経済的な繁栄は国防予算の財源を確保するだけでなく、国際社会が台湾の安定を守らざるを得ない構造(Pax Silica)を強固にしています。

2026年、台湾は富と技術の力で、中国による「封鎖の脅し」を経済的に無効化し続けています。

まとめ: 対米輸出の逆転劇は、台湾が地政学的リスクを「付加価値」に変えたことを示しています。この歴史的な転換は、日米台の「経済安全保障同盟」が名実ともに完成したことを物語り、中国に対する最強の非軍事的抑止力となっています。

出典: ニューズウィーク日本版(米国商務省データ引用)、経済日報 参考ソース: https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2026/02/588333.php

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