台湾有事ニュース(2026年2月26日)

2026年2月26日の台湾最新ニュースは、立法院において1.25兆元の国防特別予算案を野党案と併合して審議することで与野党が歴史的合意に達したことを詳報。内政の結束により2月中の予算成立が確実視されています。

経済面では、TSMC株の爆発的な高騰を受け、台湾証取が「監視銘柄」に指定。AI需要を核とした「シリコンシールド」の急成長が市場に歪みを生むほどの活況を呈しています。頼総統による国軍への「思考刷新」命令や、北投・三層崎公園の花畑に見る「日常の強靭性」、IT企業の世界展開など、軍事・経済・社会の全方位で強靭化を急ぐ台湾の現在地を分析します。

 

記事1:立法院、1.25兆元の国防特別予算を「併合審議」で合意。成立が確定的

タイトル: 防衛の覚醒:1.25兆元の国防特別予算、ついに「併合審議」で合意。野党・民衆党案を取り込み、2月中の成立へ道筋

1.「ねじれ国会」を突破した与野党の妥協

2月25日夜から26日午前にかけて、台湾の立法院(国会)では劇的な進展がありました。

韓国瑜立法院長(議長)の招集による与野党協議の結果、頼政権の「国防強靭化特別予算案」と野党・民衆党が提案する「軍事調達条例案」を併合して審議することで合意に達しました。

これにより、これまで頑なに拒否を続けてきた最大野党・国民党も審議入りを容認。総額1兆2500億台湾ドル(約5.8兆円)の巨額予算が、今会期中に成立することが事実上確定的となりました。

2.【考察】「情報の透明化」が野党に与えた「逃げ道」

考察すべきは、この妥協がもたらす戦略的価値です。

頼政権は前日に武器調達の詳細リストを公開し、野党の「不透明」という批判の根拠を奪いました。

これは野党側に対し、「国防を止めている」という国民の批判をかわすための「政治的な逃げ道」を提供したことになります。

内政の結束は、中国軍が狙う「台湾内部の動乱」というシナリオを無効化する最強の抑止力です。

軍事的な実弾(予算)を得ることで、台湾は「自衛の意志」を具体的な行動として世界に証明し、日米との高度なデータ連携に向けた最後の障害を克服しました。

まとめ: 国防予算の併合審議合意は、台湾の民主主義が外部の脅威を前に「成熟した決断」を下したことを示しています。予算の成立により、20万機のドローン導入や多層防空システムの構築が物理的に加速し、海峡の安定を盤石にします。

出典: ニュース - 風傳媒日本語版(Storm Media)、中央通訊社(CNA) 参考ソース: https://japan.storm.mg/articles/1105334


 

記事2:台湾証取、TSMC株を「監視銘柄」に指定。史上空前の高騰に警告

タイトル: 繁栄の過熱:台湾証取、TSMC株を「監視銘柄」に指定。株価爆走が招く「市場の歪み」と経済安保への影響

1.「独走」がもたらす市場の警戒感

2月26日、台湾証券取引所(TWSE)は、世界最大の半導体ファウンドリTSMCの株価が短期間に急騰し、市場全体への影響力が過大になっているとして、同株を「監視銘柄(注意銘柄)」に指定しました。

TSMCの時価総額は、2026年に入りAI需要の爆発と日本の高市政権による巨額支援を受けて急拡大し、台湾加権指数の3割以上を占める「一人勝ち」の状態が続いています。

2.【考察】「シリコンシールド」の代償としての経済的リスク

考察すべきは、この株高が単なるバブルではなく、台湾の「国家としての価値」の急上昇を反映している点です。

一方で、TSMC一社への極端な依存は、台湾経済に「単一故障点(Single Point of Failure)」のリスクをもたらします。

政府がこの「監視指定」を行った背景には、投機的な資金流入を抑制し、実体経済の安定を守る意図があります。

経済の繁栄は最強の抑止力(Pax Silica)ですが、その安定的な維持こそが、中国による経済的な揺さぶりに対抗するための真のレジリエンス(回復力)となります。

まとめ: TSMCへの監視指定は、台湾経済が「世界の中心」になったがゆえの健全な調整過程と言えます。技術の優位性を維持しつつ、市場の安定を保つことが、2026年の台湾が直面する新たな知的挑戦です。

出典: チバテレ+プラス(NNAアジア経済ニュース引用)、経済日報 参考ソース: https://www.chiba-tv.com/plus/detail/2026021337846


 

記事3:頼総統、国軍に対し「思考の刷新」を訓示。複合的脅威への即応を強調

 タイトル: 統帥の檄:頼総統、国軍に「訓練と思考の刷新」を命令。サイバー・認知戦を含む「複合的脅威」への完全適応を要求

1.「2026年式」国防への転換

頼清徳総統は2月25日夕、国軍幹部を前にした訓示で、中国による軍事威圧がサイバー攻撃や認知戦を組み合わせた「グレーゾーン事態」へ深化していると指摘。

「従来の物理的な訓練だけでなく、思考そのものを刷新せよ」と命じました。

頼総統は、AIを用いた情報の解析と、小規模部隊による分散型のゲリラ戦術の重要性を説き、国軍を「ハイテク軍隊」へと進化させる決意を改めて示しました。

2.「自衛の精神」が日米を動かす

頼総統は「我々が自らを変え、強くなることで初めて、国際社会の真の支持が得られる」と述べ、国防予算の審議進展を追い風に、現場の士気高揚を図りました。

この「不退転の意志」は、日本の高市政権が掲げる「存立危機事態」の議論とも密接に連動しており、台湾が自らの手で「守るに値する国」であることを証明し続けることが、日米台の絆をより強固なものにしています。

まとめ: 頼総統の訓示は、台湾の防衛がもはや「軍」という枠組みを超え、技術と意志の総力戦になっていることを物語っています。思考の刷新こそが、権威主義の拡大を阻む最大の武器となります。

出典: 中央通訊社(CNA) 参考ソース: https://japan.focustaiwan.tw/politics/202602250004


 

記事4:国防部、中国軍機10機の接近を報告。春節明けの常態的威圧

タイトル: 境界のせめぎ合い:過去24時間で中国軍機10機を確認。予算審議の進展に対する北京の「焦燥」と軍事デモンストレーション

1.立法院の「結束」を阻もうとする武力挑発

台湾国防部は2月26日、同日午前6時までの24時間に、台湾周辺で中国の軍用機延べ10機を確認し、うち一部が海峡中間線を越えて防空識別圏(ADIZ)に侵入したと発表しました。

これは明らかに立法院で国防予算の併合審議が合意されたことに対する北京の軍事的な反発であり、台湾海峡を「自国の池」として既成事実化しようとする狙いがあります。

2.「情報の盾」で認知戦を粉砕

国防部は、哨戒機、艦艇、地上配備のミサイルシステムを動員し、最高レベルの警戒態勢を維持。

国防部は「敵の動静を完全に掌握している」と強調し、活動データを即座に公開することで、中国が狙う「静かなる封鎖(グレーゾーン事態)」を可視化しています。

軍は「一歩も退かない」姿勢を貫き、情報の透明性をもって国民の安心を守り抜いています。

まとめ: 国防部による継続的な監視報告は、海峡の安定が薄氷の上にある現実を突きつけています。しかし、内政の結束と現場の即応が噛み合うことで、北京の威圧は「台湾の防衛意志を固める」という逆の効果を生んでいます。

出典: 中央通訊社(CNA)、青年日報


 

記事5:台湾・北投の「三層崎公園」で一面の花畑。3連休を前に観光客増

タイトル: 平和な喧騒:台北・北投に「山の花畑」が出現。3連休を前にした市民の活気が象徴する、揺るぎない日常の強靭性

1.「台湾の富良野」に彩られた春の訪れ

2月25日、台北市北投区の「北投社三層崎公園」では、山の斜面に沿って広がる一面の花畑が見頃を迎え、多くの市民で賑わっています。

2月28日の平和記念日を含む3連休を前に、台北市政府は「日常の平穏を慈しもう」と呼びかけています。

2.「日常」という最強の非軍事的抑止力

軍事的な緊張が報じられる中でも、市民が家族と花を愛で、温泉を楽しむ光景は、中国が狙う「台湾は危機的だ」というデマーケティングを無効化する強力なソフトパワーとなります。

こうした「変わらぬ日常」を維持し続けること自体が、権威主義に対する最大の回答です。2026年、台湾は文化と自然の豊かさで、主権の尊厳を笑顔で証明しています。

まとめ: 北投の花畑の賑わいは、有事下での「心の防衛」の成功例です。外部からの揺さぶりに惑わされず、豊かな暮らしを慈しむ市民の姿は、国際社会の共感を呼び、台湾が守るべき価値を世界に再認識させています。

出典: 中央通訊社(CNA) 参考ソース: https://japan.focustaiwan.tw/society/202602250003


 

記事6:宿泊予約管理「トリプラ」、オーストラリアに子会社設立。海外10カ国へ拡大

 タイトル: 経済の拡張:台湾を拠点の一つとする「トリプラ」、豪州進出で10カ国体制へ。供給網を超えた「サービスのグローバル化」

1.台湾拠点の重要性が増す中での世界展開

宿泊施設向けITソリューションを提供するトリプラ(tripla)は2月26日、オーストラリアに子会社を設立することを決定しました。

これにより、同社の拠点は日本、台湾、香港を含む10カ国・地域に拡大。

台湾市場で培ったAIチャットボットなどの顧客体験(CX)技術が、オセアニア市場でも展開されることになります。

2.「デジタル経済圏」による日台豪の連帯

この事業拡大は、台湾が「製造」だけでなく「ITサービス」のハブとしても機能していることを示しています。

自由なデータの流通を前提としたビジネスモデルの拡大は、民主主義諸国間の「デジタル経済圏」を強固にし、地政学的なリスクを分散・克服する力となります。2026年、台湾の技術は世界中に広がり、不可分な絆を構築し続けています。

まとめ: トリプラの豪州進出は、台湾の経済的な活力が周辺諸国を巻き込んでいる証です。こうした民間レベルでの国際連携こそが、有事の際の広範な国際支持を支える見えない基盤となります。

出典: トラベルボイス、tripla公式プレスリリース 参考ソース: https://www.travelvoice.jp/20260226-159317

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