2026年2月12日の台湾最新ニュースをお届けします。旧正月(春節)を控え、台湾全土が祝祭ムードと経済の躍進、そして日米との強固な連携による緊張感に包まれています。現在、台湾国内で最も注目されているトップニュースを詳細に解説します。 |
1. 【企業動向】TSMC、熊本で取締役会を開催。平均1,300万円のボーナスを承認 |
熊本進出がもたらす「異次元の還元」
世界最大の半導体ファウンドリ、TSMC(台積電)は11日までに、史上初めて日本(熊本)で開催した取締役会において、2025年実績に基づく社員向け賞与(ボーナス)総額を約2,061億台湾元(約1兆300億円)とすることを承認しました。
これにより、社員1人当たりの平均支給額は約264万台湾元(約1,290万円)に達するとみられています。
日台半導体同盟の「実利」を世界へ誇示
中立的な経済アナリストは、今回の「熊本取締役会」が象徴的な意味を持つと指摘しています。
日本での生産拡大を背景に、過去最高水準の利益を社員に分配する姿勢は、優秀な人材の確保とともに、日台サプライチェーンの盤石さを世界にアピールする強力なメッセージとなりました。
出典・参考サイト
中央通訊社(CNA)「TSMC、熊本で取締役会 平均約1300万円のボーナス承認(2026/02/11)」
亜州ビジネス「TSMCの25年度ボーナス確定、平均1285万円に(2026/02/12)」
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2. 【外交】中国・国台弁が頼総統を非難。日本の高市政権への祝辞を「卑屈」と攻撃
高市首相への祝意を巡る「中台言葉の応酬」
中国の台湾事務弁公室(国台弁)は11日、頼清徳総統が日本の衆院選での高市早苗首相(2026年時点)の勝利に対し祝辞を送ったことについて、「日本による植民地支配の罪を顧みない、軽蔑すべき媚びだ」と痛烈に批判しました。
中国側は、高市政権の対台湾姿勢を極めて警戒しており、頼総統への個人攻撃を強めています。
日台接近への焦燥感が招く「激しい牽制」
中立的な外交専門家は、国台弁の過激な表現は「日台の結束に対する中国側の焦燥感」の現れであると分析しています。
頼政権は「正常な民主主義国家間の交流だ」と反論しており、高市政権誕生から続く日台の急速な接近が、東アジアの地政学リスクを新たな局面へ導いています。
出典・参考サイト
人民網日本語版「国台弁:頼清徳当局の日本に媚びる発言は軽蔑すべきもの(2026/02/11)」
自由時報(Liberty Times)「頼総統への非難に対し外交部が応酬(2026/02/12)」
3. 【社会】台湾の「清廉度」が世界24位で過去最高!「アジアの模範」を維持 |
腐敗防止への努力が国際的な信頼へ
国際NGO「トランスペアレンシー・インターナショナル」が発表した2025年版の「腐敗認識指数」において、台湾は世界180の国・地域の中で過去最高の24位(68点)にランクインしました。
これは頼政権が進める行政の透明化や司法改革が結実した形であり、アジア圏では日本や香港と肩を並べる水準に達しています。
ちなみに、同指数では、日本は 約 71 点で 20 位前後 とされ、台湾より高い評価を受けている一方、アメリカは 64 点前後で 29 位 と過去最低水準まで順位が低下しています。AP News+1
中国は同指数で 76 位付近 とされ、中・低位の位置にありますが、西欧やアジアの上位国に比べると廉潔度の評価は低い状況です。公視新聞網 PNN+1
一方、香港は 76 点で 12 位 と、アジア地域でも非常に高い評価となりました。これは行政運営の透明性や公共機関の腐敗認識が比較的低いことを反映しています。The Standard
この指数は公的部門の腐敗の「認識(Perceptions)」を専門家や関係者の評価に基づき数値化したもので、得点が高いほど腐敗が少ないと判断されます。世界的には北欧諸国が上位を占める一方、民主主義国でも課題が指摘されています。Transparency.org
クリーンな政治が「外資呼び込み」の切り札に
中立的な社会評論家は、清廉度の向上は経済的な信頼性に直結すると指摘しています。
TSMCなどのハイテク産業が活況を呈する中、汚職リスクの低いビジネス環境は、外資系企業が台湾をアジアの拠点として選ぶ際の決定的なアドバンテージとなっています。
出典・参考サイト
Transparency International「Corruption Perceptions Index 2025」
フォーカス台湾「台湾の『清廉度』 世界24位 過去最高を更新(2026/02/12)」
4. 【観光】迪化街「年貨大街2026」に人出殺到!大道芸と宝くじが盛り上げる |
旧正月準備がピーク、台北の歴史的街並みに熱狂
旧正月(春節)を来週に控え、台北市の迪化街では正月用品市「年貨大街」が連日大勢の買い物客で埋め尽くされています。
12日には永楽市場前の広場で大道芸人のパフォーマンスが行われ、家族連れや観光客を魅了。また、店頭のスクラッチ宝くじに興じる市民の姿が、新春の風物詩として定着しています。
デジタル化と伝統の融合が進む正月準備
中立的な観光コンサルタントは、今年の年貨大街が「体験型」に進化している点を評価しています。
伝統的な乾物の量り売りだけでなく、SNS映えする装飾やキャッシュレス決済の普及により、若年層の訪問が大幅に増加。2026年の春節は、古き良き活気と現代の利便性が絶妙に混ざり合っています。
出典・参考サイト
中央通訊社(CNA)「旧正月用品市に多くの買い物客/台湾・迪化街(2026/02/12)」
台北ナビ「2026年【迪化街年貨大街】現地の様子を徹底レポート」
5. 【日本関連】新潟・妙高のスキー場で台湾人男性を救助。「パウダー」求めコース外へ |
バックカントリーでの遭難事故、安全意識の向上が急務
新潟県妙高市のスキー場で11日、コース外(バックカントリー)で道に迷い、自力で下山できなくなっていた台湾人の30代男性が警察とパトロール隊によって救助されました。
男性は「パウダースノーが滑りたかった」と話しており、幸いにもけがはありませんでしたが、警察は各スキー場の注意事項を厳守するよう呼びかけています。
訪日スキーブームの影に潜むリスク
中立的な観光コンサルタントは、日本を訪れる台湾人観光客が過去最高を記録する中、雪山の危険性を熟知しないままコース外に出るケースが増えていると警鐘を鳴らしています。
SNSを通じた安全啓発が急務となっており、2月の春節休暇を前に自治体側も多言語での注意喚起を強化しています。
出典・参考サイト
ライブドアニュース「台湾からスノボに来ていた30代男性を救助《新潟・妙高》(2026/02/12)」
上越妙高タウン情報「台湾人スノーボーダー1人が遭難し救助される けがなし(2026/02/12)」
6. 【社会】台北101の完全フリーソロ成功、クライマーのオノルド氏が台湾を出国 |
「世界の頂上」を素手で制覇した英雄への喝采
1月25日に台北101の命綱なし登頂(フリーソロ)に成功した米著名クライマー、アレックス・オノルド氏が11日、台湾を離れました。
桃園国際空港では多くの空港利用者やファンから「ヒーロー」と声をかけられ、笑顔で応じる姿が見られました。
滞在中は台湾の山々でもクライミングを楽しみ、台湾の自然の豊かさを絶賛しました。
台北101のブランド力を世界に知らしめた快挙
中立的なメディア評論家は、オノルド氏の挑戦がNetflixで世界生中継されたことによる広告効果は計り知れないと分析しています。
「不可能な任務」を台湾の象徴で完遂した物語は、2026年の台湾における最もセンセーショナルなニュースとして語り継がれることでしょう。
出典・参考サイト
フォーカス台湾「台北101登頂成功のオノルドさんが出国 空港利用者から『ヒーロー』の声(2026/02/11)」
風傳媒(Storm Media)「アレックス・オノルド、台北101の『完全フリーソロ』に成功(2026/01/26)」
7. 【政治】頼総統、国防特別条例案の早期可決を訴え。地域の安定に不可欠 |
特別予算案の停滞に「強い危機感」
頼清徳総統は11日、国防力強化に向けた「国防特別条例案」について、立法院(国会)での早期可決を改めて強く訴えました。
頼総統は「国防予算の執行が遅れれば、台湾の防衛能力に穴が開くだけでなく、国際社会への誤ったメッセージになりかねない」と述べ、野党に対し党利党略を超えた協力を求めました。
安全保障の「空白」を作らない強靭なリーダーシップ
中立的な安全保障アナリストは、頼総統がこのタイミングで発言を強めた背景に、周辺海域での中国軍の活動活発化があると指摘しています。
春節休暇を前に、軍の士気を高め、国民の安心を確保するためにも、予算という「実弾」の確保が頼政権にとって最優先の政治課題となっています。
出典・参考サイト
中央通訊社(CNA)「頼総統、国防特別条例案の早期可決を訴え(2026/02/11)」
自由時報(Liberty Times)「国防予算を巡る与野党の攻防、春節明けが焦点に(2026/02/12)」
