台湾有事はすでに始まっている |
台湾有事の本質と2025年の危機
明日、2025年12月29・30日に台湾海峡付近で行われる実弾中国軍演習「正義使命―2025」は、単なる訓練ではなく、経済・軍事・心理の三面から台湾を「窒息」させるための実戦リハーサルであり、民主主義陣営の結束を試す重大な挑発です。
30日には実弾を7発発射しています。台湾と日本の最南端諸島では110キロの距離しか離れていません。あなたが東京に住んでいたとすると、熱海付近でドンパチやっていることを想像しながら考察してみてください。
この挑発行為を5つの視点から読み解いていくと、
演習の本質:軍事封鎖の常態化 今回の演習は、台湾の主要港湾を封鎖するシナリオを重点としています。これは「全面侵攻」の前に、台湾を世界から孤立させ、食料やエネルギー供給を絶つ「無血開城」を狙った戦略です。
習近平政権の焦燥:内政の失敗を外に向けた刃 中国国内の経済停滞や若者の失業問題という「内憂」から国民の不満を逸らすため、ナショナリズムを煽る必要に迫られています。独裁者のレガシー(歴史的功績)としての台湾統一が、経済合理性よりも優先されています。
「見えない戦争」:すでに開始されている侵略 ミサイルや艦隊による圧力は氷山の一角です。SNSを通じた偽情報の拡散(認知戦)、サイバー攻撃、中国公船による領海侵犯など、「グレーゾーン戦術」によって台湾社会の内部崩壊を狙う攻撃は、何年も前から休むことなく続いています。その行為は、台湾のみならず、日本、フィリピン他、近隣諸国や世界各国にも及んでいます。
台湾の防衛力:「シリコンシールド」とレジリエンス TSMCの半導体供給網は、世界経済を人質にした最強の防御壁(シリコンシールド)です。これに加え、一昨日起きた(2025/12/27)地震直後でも10時間で復旧する台湾社会の強靭性(レジリエンス)そのものが、中国の計算を狂わせる最大の抑止力となっています。
日本の役割と10年後の世界 台湾有事は日本有事であり、自由主義秩序の崩壊を意味します。10年後に「自由な海」を維持できているかは、今私たちが中国の認知戦を見抜き、日米台の連携をどれだけ強固に支持できるかにかかっています。
