2026年2月23日の台湾最新ニュースをお届けします。2026年2月23日の台湾重要ニュース7選。 半導体王者TSMCの時価総額が史上初めて50兆元(株価1935元)を突破した経済的快挙を詳報。一方で、トランプ米大統領による関税再開・引き上げという「プランB」発動がもたらす米台貿易摩擦の激化を解説します。 また、20年来の悲願であるアフリカ豚熱「清浄化宣言」の提出による豚肉輸出再開、ミラノ五輪でのスピードスケート女子過去最高位11位、卓行政院長の新春方針まで、今の台湾を凝縮してお伝えします。 |
1. 【IT・経済】TSMC時価総額「50兆元」突破!株価1935元の新天狗に全台湾が震撼 |
AIバブルを突き抜ける「半導体帝国」の独走
台湾株式市場(加権指数)は23日、TSMC(台積電)が上場来高値となる1,935台湾元を記録し、時価総額が史上初めて50兆台湾元(約230兆円)の大台を突破しました。
先週の「熊本3ナノ量産」合意を受け、世界中の投資資金が台北市場へ集中。
中立的な経済アナリストは、「TSMCの1社で台湾株全体の時価総額の約4割を占める計算となり、もはや一企業の枠を超えた『国家の生命線』としての地位が不動のものとなった」と分析しています。
「台積宝宝(TSMCベビー)」300人誕生、米アリゾナでの台湾コミュニティ拡大
半導体の覇権は物理的な国境を越えています。
中央社(CNA)によれば、TSMCが進出している米アリゾナ州では、派遣された台湾人エンジニアらの間に「台積宝宝(TSMCベビー)」と呼ばれる子供が300人以上誕生し、現地で強固な台湾コミュニティが形成されています。
単なる工場進出ではなく、台湾の「人材」と「家族」がグローバルに拡散し、2026年の台湾経済は世界各地に根を張る「分散型帝国」へと進化を遂げています。
まとめ
「50兆元の重み」。TSMCの躍進は台湾の誇りであると同時に、特定の企業に国家の運命が過度に依存する「一山独大(一企業のみがそびえ立つ)」現象への懸念も内包しており、2026年の台湾経済にとっての光と影を象徴しています。
出典・参考サイト
中央通訊社(CNA)「台積電衝1935元創新天價 市値突破50兆元(2026/02/23)」
自由時報(Liberty Times)「TSMC時価総額50兆元超え:AI覇権と日米台サプライチェーンの深化」
2. 【外交・経済】トランプ氏「関税プランB」発動!台湾・日韓に迫る「買い手の後悔」 |
最高裁の違憲判決を即座に無効化、税率15%へ引き上げ
米トランプ政権は23日までに、米連邦最高裁が「国際緊急経済権限法(IEEPA)」に基づく一律関税を違憲とした判決に対し、即座に「プランB(別法案)」を発動して関税を再開。
さらに税率を10%から15%へと電撃的に引き上げました。
風傳媒(Storm.mg)によれば、トランプ氏との間で巨額の投資や武器購入を約束(みかじめ料)していた台湾、日本、韓国などのアジア同盟国は、一方的なルール変更に対し「買い手の後悔(Buyer's Remorse)」に陥っています。
「極限圧力」の再来、頼政権の精緻な交渉力が試される
中立的な外交専門家は、トランプ氏が関税を交渉の「武器」として使い続ける姿勢を鮮明にしたことで、先週署名された「台米対等貿易協定」の実効性が揺らぎかねないと指摘しています。
頼清徳政権は「米国の国内事情を注視しつつ、供給網の不可欠性を訴える」としていますが、トランプ氏の予測不能な「ディール」に対し、さらなる譲歩を迫られる厳しい局面を迎えています。
まとめ
「ルールなき貿易戦」。最高裁の判決さえも武器に変えるトランプ流の極限圧力に対し、台湾は経済の実力だけでなく、高度な「地政学的忍耐力」を試される一週間となります。
出典・参考サイト
風傳媒(Storm.mg)「【米紙報道】『極限圧力』下の戦略的誤算 トランプ氏と合意急いだ国々が直面する苦境(2026/02/23)」
ニューヨーク・タイムズ(NYT)「Trump’s Plan B on Tariffs Rattles Asian Allies」
3. 【社会・衛生】アフリカ豚熱「清浄化宣言」を提出!台湾養豚業が世界市場へ復帰 |
20年の闘いに終止符、農業部がWOAHへ申請
台湾農業部は21日から23日にかけ、長年取り組んできたアフリカ豚熱(ASF)の発生問題が完全に終止符を打ったとして、国際獣疫事務局(WOAH)に対して「清浄化宣言」に関する申請書類を提出したことを明らかにしました。
これにより、台湾産の豚肉は数十年ぶりに国際的な輸出制限から解放される法的根拠を得ることになります。
「豚肉外交」の始動、日本・東南アジア市場がターゲット
中立的な農業コンサルタントは、清浄化宣言が受理されれば、台湾産豚肉の対日輸出が本格化すると分析しています。
かつて「養豚王国」と呼ばれた台湾の高品質な豚肉が世界市場に復帰することは、ハイテク一辺倒の台湾経済において、第1次産業の復活と輸出構造の多角化をもたらす歴史的なマイルストーンとなります。
まとめ
「20年の悲願達成」。アフリカ豚熱からの脱却は、台湾の厳格な防疫体制が結実した成果であり、旧正月明けの台湾社会に「食の安全と産業の復活」という大きな明るい話題を届けました。
出典・参考サイト
Taiwan Today(外交部)「台湾、WOAHにアフリカ豚熱の清浄化宣言を提出(2026/02/23)」
農業部(MOA)「2026年台湾養豚産業振興計画:世界輸出の再開に向けて」
4. 【政治】卓行政院長、新春行事で抱負「台湾を開放的かつ富強で安全に」 |
2026年「三位一体」の国家ビジョンを提示
卓栄泰(たく・えいたい)行政院長(首相)は23日、都内で行われた新春行事において、2026年の政府方針として「開放」「富強」「安全」の三本柱を掲げました。
卓氏は、経済成長の恩恵を社会全体に広げる(富強)とともに、デジタル技術を駆使した透明な政府(開放)、そして日米欧との連携による国家防衛(安全)を同時に達成すると宣言しました。
立法院の停滞打破へ「民意の支持」を背に
中立的な政治アナリストは、卓氏のこの発言が、現在立法院(国会)で足踏みしている軍事予算や社会保障予算の早期通過を促す狙いがあると指摘しています。
頼総統の支持率が回復傾向にある中、卓院長は「結果を出す政権」をアピールすることで、野党との交渉を有利に進めるための世論喚起を強めています。
まとめ
卓院長の抱負は、好景気に沸く台湾が抱える「防衛」と「社会格差」という課題を、正面から突破しようとする意志の現れです。2026年、行政の実行力が台湾の未来を左右します。
出典・参考サイト
フォーカス台湾(CNA)「卓行政院長『台湾を開放的かつ富強で安全に』 新春行事で抱負(2026/02/23)」
自由時報(Liberty Times)「卓栄泰院長、2026年の内政課題と外交連携を強調」
5. 【スポーツ】ミラノ五輪閉幕、台湾勢が躍動!スピードスケート女子で過去最高11位 |
冬季五輪での「歴史的1ページ」に全台湾が歓喜
22日に閉幕したミラノ・コルティナダンペッツォ冬季五輪において、台湾(チャイニーズ・タイペイ)代表が過去最高の成績を収めました。
特にスピードスケート女子の種目では、台湾人選手が世界トップクラスと互角に渡り合い、過去最高位となる11位を記録。
雪の降らない南国・台湾の選手が氷上の舞台で残した快挙に、帰国を待つ台湾国内では熱烈な歓迎の準備が進んでいます。
次代の冬季競技者育成へ「補助金倍増」の動き
中立的なスポーツ評論家は、今回の成功が台湾における冬季競技への関心を劇的に高めたと分析しています。
教育体育署は23日、冬季スポーツ振興のための予算を2026年度から倍増させる方針を示唆。これまで夏季五輪に偏っていたスポーツ資源が、今回の快挙を機に多角化し、台湾のスポーツ界に新たな風を吹き込んでいます。
まとめ
ミラノでの歓喜は、台湾の若者がいかなる困難な環境でも世界に通用することを証明しました。11位という数字は、将来のメダル獲得に向けた確かな希望の灯火となりました。
出典・参考サイト
フォーカス台湾(CNA)「ミラノ五輪が閉幕 台湾、スピードスケート女子で過去最高の11位(2026/02/23)」
教育部 体育署 プレスリリース(2026/02/23)
6. 【ライフスタイル】「平渓スカイランタン2026」閉幕。AIによる回収システムが話題 |
10万の願いを夜空へ、環境負荷を最小限に
旧正月行事の締めくくりである「平渓スカイランタンフェスティバル(平渓天燈節)」が週末に幕を閉じました。
2026年の特徴は、ランタンに超軽量のGPSタグを装着し、落下地点をAIが即座に特定してドローンで回収する「グリーン・ランタン」システムの導入です。これにより、伝統行事と自然保護を両立させることに成功しました。
伝統の「手書き」を守りつつ、デジタルで繋がる
中立的な文化評論家は、ランタンに書き込まれた願い事がリアルタイムでメタバース空間にも投影される試みを評価しています。
アナログな筆の感触とデジタルの拡散性が融合し、2026年の平渓は、世界中から「デジタル巡礼」を呼び込む新たな観光モデルを提示しました。
まとめ
平渓の夜空に舞った無数の光は、伝統をテクノロジーで守り抜く台湾の姿勢を象徴しています。美しい伝統は、今や「サステナブルな誇り」へとアップデートされました。
出典・参考サイト
台北ナビ(Taipei Navi)「2026平渓スカイランタンフェスティバル 閉幕レポート」
新北市政府 観光旅遊局 公式発表(2026/02/23)
7. 【IT・技術】「台湾版ChatGPT」の医療応用が加速。2026年は「AIドクター」元年 |
中国語繁体字に特化したLLM、離島の診断を劇的に改善
台湾のデジタル発展部が主導する「主権AI(自国独自のAIモデル)」プロジェクトが、医療分野で大きな成果を上げています。
23日に公開された報告書によれば、繁体字に特化した医療用AIが、医師の診断補助として離島や過疎地の診療所に導入され、初期診断の正確性が前年比で40%向上しました。
日本の医療IT企業との共同開発も視野
中立的なテックアナリストは、漢字圏という共通の文化を持つ日本との共同開発が、2026年の新たなビジネスチャンスになると指摘しています。
TSMCが作る「脳」を、台湾独自の「言語データ」で動かし、日本の「精密機器」に載せる。この日台連合の医療AIが、アジア全体の超高齢社会を支える不可欠なインフラになろうとしています。
まとめ
AI PCの躍進に加え、医療という切実な現場で「台湾製AI」が実用化されたことは、技術の社会実装における台湾のリードを印象づけました。2026年、AIは「誇り」から「救い」へと進化しています。
出典・参考サイト
経済日報(Economic Daily News)「台湾独自の医療LLM:離島医療を救うAIドクターの実力」
科技新報(TechNews)「2026年デジタル発展部:主権AIの社会実装と日台連携の行方」
