2026年1月3日の台湾国内ニュース

  

 

1. 【政治】立法院、中国軍事演習への「非難決議案」が否決 与野党の対立深まる

安全保障認識を巡る議会の分断

台湾の立法院(国会)で2日、昨年末から実施された中国軍による大規模な台湾周辺演習を非難する決議案の採決が行われましたが、野党(国民党・民衆党)の反対多数により否決されました。

与党・民進党は「国家の安全を脅かす行為に対し、超党派で一丸となって反対すべきだ」と主張しましたが、野党側は「与党の決議案は挑発を煽る表現が含まれている」として反対に回りました。

行政院長へのけん責決議は可決

一方で、野党側が提出した卓栄泰行政院長(首相)に対する「予算編成の不備」を理由としたけん責決議案は可決されました。

中立的な政治専門家は、2026年の幕開け早々、議会が「安全保障」と「予算問題」の両面で深刻な対立を見せていることは、今後の政権運営において大きな足かせになると分析しています。行政院は、これ以上の対立は国家の強靭性を損なうとして、野党に歩み寄りを呼びかけています。

まとめ

国家の安全保障という根幹に関わる問題で議会の合意が得られなかったことは、台湾内部の政治的断絶を浮き彫りにしており、国民の間にも不安が広がっています。

出典・参考サイト

  • 中央通訊社(CNA)「野党、与党提出の軍事演習非難決議案を否決」

  • 立法院(国会)議事公報(2026/01/02)

  • 参考:中央社 CNA


2. 【経済】台北メトロ「QRコード決済」本日開始 クレジットカード決済も試験運用へ

交通インフラのデジタル化が加速

台北捷運公司(台北メトロ)は本日3日、全線の自動改札機において「QRコード乗車」を正式に導入しました。台湾の共通規格「TWQR」や悠遊付、iPASS MONEYなどの主要5社のアプリが利用可能になり、乗車券購入の手間が省けます。また、本日より6ヶ月間にわたり、Visa、Mastercard、JCBなどの国際ブランドによるクレジットカードのタッチ決済の試験運用も開始されます。

モバイル決済「Apple Pay」なども順次対応

今回の試験運用期間中は、台新銀行のカードに紐づけられたApple Pay、Google Pay、Samsung Payなどのモバイル決済も可能になります。中立的な経済アナリストは、この施策が「キャッシュレス社会」の推進のみならず、インバウンド観光客の利便性を劇的に向上させると評価しています。なお、本格的な全面導入は2026年7月を予定しており、最終的には銀聯カードやダイナースクラブなど幅広い決済に対応する計画です。

まとめ

台北メトロの決済手段拡充は、スマートシティ台北の進化を象徴するものであり、特に日本人観光客にとって「よりスムーズでスマートな移動」を提供することになります。

出典・参考サイト

  • Taiwan Today(政府広報)「台北メトロ自動改札、QRコード対応」

  • 台北捷運公司 プレスリリース

  • 参考:Taiwan Today, 台北捷運公司


3. 【教育】南部科学園区周辺で「バイリンガル半導体小学校」の建設計画が浮上

ハイテク人材の定着に向けた教育インフラ整備

台南市教育局は、TSMC(台積電)の拠点拡大に伴う南部科学園区(南科)周辺の人口急増に対応するため、最新のSTEAM教育と英語・中国語のバイリンガル教育を軸とした新設小学校の建設計画を明らかにしました。これは、世界中から集まる高度技術人材の子弟に質の高い教育を提供し、地域への定着を促す「人材確保戦略」の一環です。

教育格差と「精英教育」への議論

中立的な教育関係者は、こうした特定の産業拠点に特化した高水準な学校の新設が、周辺地域との教育格差を生む可能性について議論が必要だと指摘しています。一方で、国際競争に打ち勝つためには、幼少期からの科学技術教育の強化は不可欠であるとの見方も強く、台南市は今後、地元住民の意見も取り入れながら、2027年の開校を目指して詳細な設計を進める方針です。

まとめ

「半導体小学校」の計画は、台湾の教育政策が産業界のニーズと密接に連動し始めていることを示しており、国家の未来を担う人材育成の最前線となっています。

出典・参考サイト


4. 【日本関連】日台航空路線が「週240便」体制へ 地方都市間の就航が相次ぐ

熊本・高松・仙台への直行便が過去最多に

2026年1月現在、台湾から日本への航空便は、台北(桃園・松山)だけでなく、高雄や台南からも日本の地方都市へ相次いで就航し、週240便を超える規模に達しました。特にTSMC工場の稼働が本格化している「熊本」や、インバウンド需要が高い「仙台」「高松」への便が増加しており、観光のみならずビジネス目的の利用も急増しています。

観光・ビジネスの双方向交流が加速

中立的な航空業界アナリストは、日本の地方空港にとって、台湾便の維持・拡大は地域経済活性化の鍵となっていると分析しています。一方で、日本の地方発・台湾行きの需要掘り起こしも課題となっており、台湾の観光署(観光局)は、日本の地方自治体と協力した「台湾地方旅キャンペーン」を強化しています。2026年は、台日双方の「地方の魅力」が試される一年になりそうです。

まとめ

「週240便」という圧倒的な便数は、日台関係が特定の都市間交流を超え、草の根レベルで深く結びついていることを示す、経済的なバロメーターです。

出典・参考サイト


5. 【文化】「2026台湾ランタンフェス」任天堂と初コラボ マリオの提灯が登場

世界的IPを活用した伝統行事の刷新

2026年の元宵節(2月)に開催される「台湾ランタンフェスティバル」において、交通部観光署は任天堂との初のコラボレーションを発表しました。人気ゲーム『スーパーマリオ』の「ハテナブロック」をモチーフにした特製提灯が登場し、会場内にはマリオの世界観を再現した巨大ランタンも設置される予定です。これは、伝統的な祭りに国際的なポップカルチャーを取り入れることで、若年層や外国人観光客の誘致を狙ったものです。

デジタルスタンプラリーと連動

今回のランタンフェスでは、スマートフォンの位置情報を利用したデジタルスタンプラリーも実施され、全てのスタンプを集めた参加者にはマリオ限定グッズがプレゼントされます。中立的な文化評論家は、伝統文化を単に保存するのではなく、現代のライフスタイルやエンターテインメントと融合させる台湾の手法は、文化の持続可能性を高める優れたモデルであると評価しています。

まとめ

任天堂とのコラボレーションは、台湾の伝統行事が「世界のエンターテインメント」へと進化する一歩であり、2月の本番に向けて国内外のファンの期待が高まっています。

出典・参考サイト

  • 交通部 観光署「2026台湾ランタンフェスティバル」公式サイト

  • 風傳媒(Storm.mg)「任天堂と初コラボ!ハテナブロック提灯」

  • 参考:交通部観光署, 風傳媒


6. 【観光・グルメ】てんや台湾で「新春鯛づくし天丼」発売!冬の「薬燉排骨」で温活も

青森産金目鯛など贅沢3種の「めでたい」一杯

日本の天丼・天ぷら専門店「てんや」台湾各店では、本日3日より「新春鯛づくし天丼」を期間限定で販売します。青森県産の金目鯛、国産真鯛、山口県産のレンコ鯛を贅沢に使用したこのメニューは、新年の始まりにふさわしい「めでたい」一品として、日本食を好む台湾人や在台日本人の間で話題になっています。日本の美味しい食材が台湾の食卓を彩る、新春ならではの楽しみです。

夜市の冬の定番「薬燉排骨(ヤオドゥンパイグー)」で身体の芯から温まる

この時期の台湾観光で欠かせないのが、夜市で人気の薬膳スープ「薬燉排骨」です。豚のスペアリブを十数種類の漢方薬でじっくり煮込んだスープは、滋養強壮や疲労回復に効果があり、冷え込む台北の冬に最適です。特に饒河街夜市などの有名店には、温かいスープを求めて多くの観光客が訪れています。天丼で新春を祝い、夜は薬膳スープで身体を整える「冬の台湾流・温活旅」がおすすめです。

まとめ

新春の「鯛」と冬の「薬膳」。伝統と季節感が織りなす台湾のグルメ体験は、訪れる人の心と身体を温かく満たしてくれます。

出典・参考サイト

  • 風傳媒(Storm.mg)「天丼てんや、新春鯛づくし天丼を発売」

  • 台北観光サイト「台北旅遊網」グルメ特集

  • 参考:風傳媒, 台北旅遊網