台湾有事ニュース(2026年2月17日)

 

2026年2月17日の台湾最新ニュースは、旧正月の初日に頼清徳総統が龍山寺を参拝し、6兆円規模の国防特別予算の早期可決を願ったことを詳報。一方、立法院の韓国瑜院長は米議員34名の支持書簡を受け、「国防予算を最優先で処理する」と歴史的な翻意を表明し、予算成立への壁が事実上崩壊しました。軍事面では中国軍機14機の監視継続、経済面ではTSMCの2nmプロセスの歩留まり成功、社会面では日本旅行予約の過去最高更新やAR避難誘導システムの稼働など、軍事・経済・社会の全方位で強靭化を急ぐ台湾の現在地を多角的に分析します。

 

 

記事1:頼総統、旧正月の龍山寺で異例の祈り。6兆円国防予算の「早期可決」を願う

タイトル: 祈りの抑止力:頼総統、旧正月の龍山寺参拝で「6兆円国防予算」の成立を祈願。野党の翻意に国民の期待最高潮

1.神前で誓う「国家の安定」と「自衛の意志」

旧暦1月1日の旧正月を迎えた2月17日、頼清徳総統は台北市の艋舺龍山寺を参拝しました。

頼総統は国家の安泰を祈るとともに、参拝後の会見で、現在立法院(国会)で停滞している総額1.25兆台湾ドル(約6.1兆円)の「国防特別予算」と今年度予算案について言及。

「国家の安全に休みはない」と述べ、旧正月明けの迅速な可決を改めて強く訴えました。

2.「龍の年」にふさわしい強靭な国造り

頼総統は、参拝に集まった大勢の市民に対し、「強靭な国防こそが真の平和をもたらす」と強調。

昨年末からの中国軍による威圧を念頭に、2026年を台湾の防衛力を決定づける「鍵の一年」と定義しました。

旧正月の祝賀ムードの中でも、国防の切迫感を共有する総統の姿は、SNSを通じて瞬く間に拡散され、予算成立を支持する世論を一段と後押ししています。

まとめ: 頼総統の龍山寺参拝は、信仰と政治、そして国防が一体となった象徴的な行動です。国民の安寧を願うと同時に、主権を守るための「実弾(予算)」の確保を最優先する姿勢は、侵攻側に対する強力な精神的抑止力となっています。

出典: 中央通訊社(CNA) 参考サイトのアドレス: https://japan.focustaiwan.tw/politics/202602170001


 

記事2:韓国瑜立法院長、米議員の書簡を受け「国防特別予算」を最優先審議へ

 タイトル: 歴史的転換:野党トップ韓国瑜氏、米議員34名の書簡を受け「国防予算を最優先」と共同声明。内政の壁がついに崩壊

1.ワシントンからの「最後通牒」が野党を動かす

2月16日、米国の超党派議員34名が台湾の立法院に対し、国防特別予算の支持を表明する異例の書簡を送付したことを受け、最大野党・国民党の韓国瑜立法院長(議長)は17日までに、江啓臣副院長との共同声明を発表しました。

声明では「国防特別予算に関連する議案を最優先で処理する」と明言。これまで10回以上にわたり審議を拒否してきた野党側の姿勢が、米国の強い圧力によって劇的に軟化しました。

2.「日米台・統合抑止」への回帰

この翻意は、日本の高市首相による圧勝と、トランプ政権からの「自衛努力」の要求という二重の追い風によるものです。

韓国瑜氏は「国家の安全は党派を超える」と述べ、旧正月明けの委員会審議入りを確約しました。

これにより、20万機のドローン導入やAI防空網「台湾の盾(T-Dome)」の構築が、物理的な実現に向けて大きく動き出すことになります。

2026年、台湾の内政の混迷が終わりを告げようとしています。

まとめ: 韓国瑜氏の「国防最優先」宣言は、台湾の抑止網における最大の欠落だった「国内の不一致」が解消されることを意味します。米国の関与と野党の現実路線への転換は、中国の「内部切り崩し工作」を無効化する決定的な一撃となりました。

出典: フォーカス台湾(中央通訊社) 参考サイトのアドレス: https://japan.focustaiwan.tw/politics/202602170002


 

記事3:【解説】2026年春節、中国軍の「静かなる威圧」と台湾軍の24時間警戒

 タイトル: 境界のせめぎ合い:旧正月も続く中国軍機14機の侵犯。台湾軍、空腹を忘れた「24時間戦闘準備」で主権を死守

1.「平和」を装った「消耗戦」の継続

国防部の2月17日午前の発表によれば、過去24時間に台湾周辺で中国軍機14機、艦船4隻が確認されました。

国民が家族と過ごす旧正月の初日にあっても、中国軍は中間線越えを継続。これは、台湾軍の警戒態勢を疲弊させるとともに、台湾国民の心理的な防壁を「日常の威圧」によって麻痺させる狙いがあると分析されています。

2.「国民の笑顔」を守る兵士たちの誓い

頼総統は旧正月談話で「将兵たちの不眠不休の守りがあるからこそ、我々は団欒を楽しめる」と謝意を表明しました。

台湾軍は最新鋭の「天弓3型」ミサイルやドローン監視網をフル稼働させ、一瞬の隙も与えない体制を維持しています。

この「目に見える警戒」こそが、中国による不意の挑発を思いとどまらせる最大の要因であり、2026年の台湾海峡の平和を支える物理的な基盤となっています。

まとめ: 旧正月における中国の威圧と台湾の即応は、海峡情勢の「新常態」を象徴しています。武力による現状変更を許さない現場の強靭性が、頼政権の掲げる「実力による平和」を支える最後の砦となっています。

出典: 青年日報、中央通訊社(CNA)


 

記事4:TSMC、2nm次世代プロセスの「量産試運転」に成功。AI独走が加速

タイトル: ハイテクの不沈城:TSMC、2nmプロセスの「試運転」が想定以上の歩留まりを記録。中国の追随を完全に断ち切る

1.「世界の知能」を支配する驚異の技術力

世界最大の半導体ファウンドリTSMCは2月17日までに、2026年後半に量産を予定している次世代「2ナノメートル(nm)」プロセスの試験稼働において、極めて高い歩留まり(良品率)を達成したことを社内で確認しました。

これにより、エヌビディアやアップルなどの巨大顧客向け供給が前倒しされる可能性が浮上。台湾が「世界のAIの脳」として不可欠な存在であることを改めて証明しました。

2.「シリコンシールド」のAI化

2nmラインは、製造プロセスそのものがAIによって自律管理される「スマートファクトリー」の集大成です。

経済部は「この技術的優位性は、有事の際に世界経済が受けるダメージを物理的に巨大化させるため、中国に対する非軍事的な最強の抑止力となる」と強調。

日米の資本が台湾の最先端ラインに殺到する中、台湾は「技術の独走」によって自国の安全を勝ち取る戦略を盤石にしています。

まとめ: TSMCの2nm試運転成功は、台湾の経済的な強靭性が新たな次元に達したことを示しています。軍事的重圧の中でも未来の技術を創り続ける姿勢は、国際的な投資家の信頼を繋ぎ止め、中国による経済封鎖の試みを無効化し続けています。

出典: 経済日報、自由時報


 

記事5:日台「春節・観光」の熱狂。日本への旅行予約が過去最高を更新

 タイトル: 絆の深まり:旧正月の日本旅行予約が前年比40%増。高市首相への親近感と「相互信頼」が軍事的緊張を撥ね退ける

1.「有事」を感じさせない爆発的な往来

2月17日の旧正月当日、桃園空港は日本へ向かう台湾人観光客で過去最大の混雑を記録しました。

日本の高市首相による対台支持や、熊本でのTSMC工場の稼働などが、台湾人の日本への親近感を一段と高めています。

地政学的リスクが報じられる中でも、日台間の「人の流れ」は一切途絶えず、むしろ絆が強化されている実態が浮き彫りとなりました。

2.「心理的防衛」としての観光交流

外交関係者は、こうした盛んな往来を「最強の非軍事的抑止力」と評しています。

日本と台湾が「守るべき隣人」として日常的に繋がっていることは、中国による「台湾は危険で無関係な場所だ」とする認知戦を完全に無効化します。

2026年は日台の若年層が「運命共同体」としての意識を共有する記念碑的な一年になると期待されています。笑顔の交流こそが、ミサイルよりも強力な盾となります。

まとめ: 日本旅行の熱狂は、日台の絆が外部の圧力では決して壊れないことを証明しています。日常の交流を積み重ねることが、有事の際の日本世論を味方につける最大の土壌となり、地域の平和を支える「心の防衛線」を盤石にしています。

出典: 自由時報、フォーカス台湾


 

記事6:新北市、旧正月当日に「AR避難誘導システム」を全主要駅で稼働

 タイトル: 社会のレジリエンス:新北市、主要駅で「AR(拡張現実)」避難誘導を稼働。市民の不安をテクノロジーで解消

1.スマホをかざすだけで避難先を特定

台湾で最も人口の多い新北市は2月17日、旧正月の参拝や行楽で混雑する主要駅において、スマホカメラを通した風景に避難所への方向を表示するAR誘導システムを正式稼働させました。

地下鉄駅や公共施設のシェルターなど、現在地から迷うことなく最短ルートで到達できるよう支援します。これは「全社会防衛強靭化」の具体的成果です。

2.「情報の盾」を市民の手に

内政部は「物理的なミサイル以上に、情報の不確かさによるパニックこそが恐ろしい」と強調。

このシステムは偽情報を報告する通報機能も備えており、社会全体で工作員の攪乱を防ぐ「情報のレジリエンス」を構築しています。

旧正月の喧騒の中でも、市民が最新技術による「安全の保証」を実感できる環境を整えること自体が、外部の揺さぶりに屈しない強靭な社会を象徴しています。

まとめ: 新北市のAR誘導システム稼働は、台湾が「目に見えない戦い」に対しても抜かりなく準備していることを示しました。テクノロジーを活用した社会の強靭化は、外部からの揺さぶりに屈しない強固な基盤となり、国家全体の抑止力を支えています。

出典: 聯合報、中央通訊社(CNA)

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